今迄リールについてのインプレを多々してきたけど、ベイトが殆どで
スピニングについては殆ど触れてなかった。
それは、ベイトの使用頻度が高く、スピニングを使う機会が少なかった為である。
小松にいた頃はライトリグがメインで、スピニングタックルばかり握っていた。
ところが金沢に来てストロングなスタイルに変わると、スピニングの出番はめっきり減った。
だが最近になってシーバスをやるようになり、自ずとスピニングの出番は増えていった。
そこで、今一度スピニングリールについて考える機会を持とうと思う。
先ず、これまで所有してきたリールを振り返ってみる。
TD-S2500iT→TD-X2500iA→TD-X2506C→TD-IGNIS2506C→CERTATE2500
の順に、リールを使用してきた。見て分かる通り、全てダイワである。
TD-XiAを使っていた頃、ツインパワーMgSも借りて使っていたのだが、
ライントラブルの多さや、ライトライン使用時のトラブルなどもあり、
やはりスピニングはダイワが優位に立っていると思った。
それ以来、ずっとダイワリールを使っている。
何故ダイワが優位に立っているのか?
これは、ダイワリールがスピニングに求められる要素を確実に抑えているからである。
では、その要素にはどんなものがあるか?
第一にトラブルフリーという事。
快適に釣りをするには、糸よれやバックラッシュなどのトラブルを
徹底的に押さえ込む、というのが必須である。
このトラブルに、最も関わっている部分はラインローラー部である。
この部分が糸よれを左右する重要な部分になる。
ダイワリールは、ここに「ツイストバスター」という機構が搭載している。
この機構は現在もなお搭載されており、最高の完成度を誇っている。
特許の為か今もシマノはこの部位でダイワに劣っている。
第二には軽いという事。
軽さは繊細でスローな釣りを長時間続けるのに一役買う。
ロッドを軽く握れる事で感度も上がる上、すばやく振り抜けるので飛距離も伸びる。
ダイワはマグネシウムをボディ素材に使用した事で、この点でも優位に立っている。
第三にはドラグの性能。
4ポンドが当たり前、時には3ポンドを使用する釣りではドラグ性能が重要になる。
そのドラグ性能と密接な関係を持つのがスプール。
ワッシャの数やベアリングの数に目がいきがちだが、スプール径で性能が変わる。
この径が大きければ大きいほど、ドラグの滑り出しは良く、飛距離が伸び、糸癖が減る。
この点でもダイワはシマノより径が大きい為、シマノより優れている。
と、要素とそれに関わる部位について触れたが
巻き心地が大事、質感が大事、剛性が大事・・・など、
この要素も人によって変わると思う。
ここからが、僕の最新の解釈である。
この要素も人によって変わる、と言ったが、シーバスをやるようになって
魚種によっても変わるという事を体感したのである。
そもそも、バス釣りのフィネスフィッシングでは
ロッドでワームをアクションさせ、その過程で産まれた糸ふけを巻き取るという操作をする。
(だからラインテンションも弱く、糸はたるんだ状態でスプールに巻かれる為、
ライントラブルが発生するのである)
しかし、プラッギングをメインとするシーバスフィッシングでは、
ロッドでアクションを付けるより、リトリーブでアクションを付けるといった操作が殆どである。
(故にラインテンションも強く、糸は張った状態でスプールに巻かれる為
ライントラブルは比較的少ない)
リトリーブ主体であれば、巻き心地が良い方が
集中力が持続するのではないだろうか、と感じたのである。
そして、バスよりも平均サイズが大きく、よりパワーを必要とするので
剛性感も必要になってくる。
勿論ライントラブルが少ないに越した事は無いので、トラブルフリー性も求められる。
この要素を考えた時、自分の中でダイワとシマノの関係が逆転した。
ダイワにも巻き心地、剛性を重視したCERTATEというリールがあり、自分も所有しているが
シマノと比べるとどうしても見劣りしてしまう。
最近ではシマノもべイル部、スプール径、オシュレートスピードなどを見直した結果、
トラブルが減ってきた様なので、久しぶりにシマノ製スピニングを購入してみようと思う。